訓読 >>> 66大伴(おほとも)の高石(たかし)の浜の松が根を枕(まくら)き寝(ぬ)れど家し偲(しの)はゆ 67旅にしてもの恋(こほ)しきに鶴(たづ)が音(ね)も聞こえざりせば恋ひて死なまし 68大伴(おほとも)の御津(みつ)の浜なる忘れ貝(がひ)家なる妹(いも)を忘れて思へや 要旨 >>> 〈66〉美しい大伴の高石の浜に立つ松の根、その根を枕にして寝ていても、やはり大和の家が偲ばれてならない。 〈67〉旅先でただでさえもの恋しいのに、鶴の鳴き声すら聞こえなかったら、家恋しさのあまり死んでしまうだろう。 〈68〉大伴の御津の浜にある忘れ貝だが、家に残っている妻のことをどうして忘れたりしよう。…