時の経つのは早く、時間は有限である。 藤原道長の父である兼家の死から2年経ち、道長とまひろの別れから数年経った。 道長の若き日の面影は消え、内裏では毅然としたたたずまいを見せる一方、ふたりの妻との夫婦仲も冷えてはいないようだ。特に妊娠中の妾妻の明子とは、嫡妻にできないうしろめたさもあるのか、見つめ合うシーンもある。 一方でまひろは自分の志を見出せずにいた。道長と会えない夜の切なさは、彼女の胸の奥にありつつも、慣れていったようにも感じられる。 真っ白に育てられた道隆、独裁者に 表情は明るくても薄暗い屋内にいる妾妻 道長の政敵となる伊周と、彼を演じる三浦翔平 「嫡妻になられませ」 当時、夜這いは当…