毎日新聞専門編集委員。元サンデー毎日編集長、毎日新聞夕刊編集長。 元々は大阪本社で芸能・文化の担当記者として有名であった。
MBSラジオ「はやみみラジオ!水野晶子です」(月〜金)と、 TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(水曜日)でコメンテーターを務めている。 ぼやきの時事解説と的を射抜いた時事川柳でお馴染み。阪神タイガースファンとしても有名。
…ほか
白紙に文章を書くのは難しいです。何を書いたら良いのか考えるのに時間がかかりますし、題材が思いついても書き始めをどうしたら良いのか迷います。きっと、すんなりと文章を書き始めているように見える人でも、何を書いたら良いのか、出だしをどうしたら良いのか、時間をかけて悩んだはずです。誰だって、文章を書くのは難しいと思っているものです。でも、最終的に文章を書き上げられる人は、何を書いて良いかわからず白紙のままの人とは異なり、文章を書くコツを知っているはずです。
谷川俊太郎さん朗読「芝生」、そして「未来」 - 新潮社、YouTube 年末恒例、蔵書の整理中。ついついボソボソ、あれこれ読み返してしまって整理にならない。そんな中から一つ。 そうそう、こんなヘンな書き出しもあります。 そして私は質屋に行こうと思いたちました。 (宇野浩二『蔵の中』) 何が「そして」だ、と思わせたところが、当時は新鮮だったようですね。 近藤勝重『書くことが思いつかない人のための文章教室』幻冬舎新書、p.164 『蔵の中』ってそんな書き出しだったっけか、というあたり、実は「?」なのだけれど*1、それはさておき、書き出しで「そして」となると、ほとんど条件反射的に思い起こされるのが谷…
昭和歌謡は終わらない (幻冬舎単行本) 作者:近藤勝重 幻冬舎 Amazon お正月の元日、二日と、それぞれの実家で「流し」てきましたよー!♪ やっぱり時代は昭和歌謡だね!今年は、歳男ということもあり、5年ぶりの「還暦記念!バースデイライブ」を4月28日にやりますよー!♪ 乞うご期待っ!!! さてこの本。「昭和歌謡ブームの理由とは?社会派ジャーナリストが改めて問う「時代と歌」。ピンク・レディー、ジュリー、ちあきなおみ、松田聖子、美空ひばり、テレサ・テン、吉田拓郎、五木ひろし・・・。名曲160曲超の魅力を徹底解説」そのエッセンスを紹介しよう。 ・「歌は文学と違い、救われるためにある。コンサートな…
■第三の人生 入院生活も2週間を越えようとしている。一日に咳が数回出ることを除けば、極めて快適に過ごせている。外が35℃を越えていようと病室内は25℃をキープしてくれる。別に、どこか痛いわけでもないし、安静にしておれば良くなる訳でもない。 人生には3つの坂があると誰かが書いていた。登り坂、下り坂、まさかである。 自分は、物事にはすべて原因があると考えているので、今回の入院も自らが招いた結果だと考えている。 考える時間だけはタップリあり、この入院を機に、第二の人生を終えることにした。 第一の人生は、生まれてから早期退職するまでとし、第二の人生は、早期退職から今回の入院までとし、第三の人生は退院後…
近藤勝重「昭和歌謡は終わらない」を読む3 美空ひばり、俳優畑から石原裕次郎に高倉健、ちあきなおみ、北島三郎・・と昭和歌謡史を彩る歌手の思い出を語っていく。紹介される歌は、すぐに口ずさむことができるし、声や歌い回しも思い出せる。これが昭和歌謡だったんだなぁ。 本書は、百恵→聖子→明菜と続き、それぞれがどんな歌詞を歌っていたのか? とりわけ売野雅勇が歌詞を書き、中森明菜が歌った「少女A」に突っ込みを入れている。 さらに著者曰く「気障」なジュリー。化身という言葉が文中に出てくるけれど、まさに昭和という時代の歌の化身なのかもしれない。本書から離れるけれど、ザ・タイガースに曲を提供していたのが、すぎやま…
近藤勝重「昭和歌謡は終わらない」を読む2 コロナ禍以来、電車やバスの窓が少し開いている。けれど元々は下から上に大きく開いて、旅行中は車内から駅弁を買っていたものだ。駅のプラットホームは今も昔もわかれの場だけれど、汽車なら間に合うのに電車は無情に走り去ってしまう。伊勢正三の「なごり雪」をはじめ、多くの曲が汽車と書いているのは別れの時間の感じ方が、汽車と電車で変わってしまったからだろう。 昭和の話題で避けて通れないのが、安保闘争・学生運動。西田佐知子「アカシアの雨がやむとき」、加藤登紀子「一人寝の子守唄」かぐや姫「神田川」、荒井由実「いちご白書をもう一度」をネタに、ラブ&ピースと題した章であの時代…
近藤勝重「昭和歌謡は終わらない」を読む1 話は、石川さゆりの「天城越え」からスタートする。改めて歌詞を読むと何ともおどろおどろしい言葉が並んでいる。心の底に渦舞く情念を歌い上げる演歌は、やはり個人芸だと思う。せいぜいデュエットか? 日本の歌は、個人芸か民謡のような集団芸か、いずれかの流れを汲んでいる。演歌にはアカペラハーモニーでは、表現しきれない世界が広がっているのだ。 箱崎晋一郎の名前が登場する。すぐ思い出せなくても、動画サイトに「熱海の夜」や「抱擁」のファルセットを交えた甘い歌声が残っている。続いて「あなたのブルース」パスキーボイスの矢吹健。著者は女心を歌った歌詞に言及しているが、その歌詞…