はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と九十二 「ニゲキル ニゲキレル フフフフフ」 ふふふふふ。限りなく「黒」に近いダークまみれな悪行をしでかしたとしても、歪んだ気合い一つでどうにでもなるぜ、と、毒づくAくん。実に悪そうな表情だ。 「逃げ切る、逃げ切れる!」 ん? 「圧倒的な権力を握れば握るほど逃げ切れるんだよ、たいていのコトは」 ん~。 「正直に、素直に、反省し、自ら、己を律する。なんてコト、できっこないだろうし、どころか、そんなコト、しようとも思わないだろうしな」 「しようとも思わない、ですか」 「思わない、思わない。そもそも『悪いコトをした』なんて、微塵も思ってないんだから。…