はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と二十八 「カガイシャガワ ノ チョウキセン ト ヒガイシャガワ ノ タンキケッセン ト」 この国のピーポーたちの「トンでもなく忘れっぽい」という特異な気質ゆえ、被害者側は、ナニがナンでも短期決戦で決着を付けるぐらいの意気込みで臨まなければならない。ナゼなら、加害者側は、ナニがナンでも長期戦にもち込もうとするからだ。長期戦にさえもち込めば、たいていの場合、スルスルと、世間の興味は薄れ、気が付けば忘却の彼方。もう、誰も、そんなコトに関心を示さなくなる。 「全てがそうだとは思いませんが、でも、この国って、加害者側は、長期戦にさえもち込めば逃げ切れる、って、思っ…