小林泰三先生の短編小説『逡巡の二十秒と悔恨の二十年』を読みました。 一瞬の迷いによって長い後悔に苛まれる表題の作品「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」、他者に与えることを目的とした理想郷「草食の楽園」、食用かどうかで食べる肉を選ぶ「食用人」など、全部で10作品が収録されています。ミステリー、SF、ホラー、(コメディ?)など、ジャンルはさまざまです。 目を覆いたくなる展開も多々あり、読了後は後悔と満足が入り混じったような後味が得られました。こんな体験、なかなかできないです。以下、各話の簡単なあらすじと感想です。 逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)作者:小林 泰三KADOKAWAAmazon…