遠州―遠江国―現在の静岡県西部―に鎮座する、熊野から勧請された三つの神社の通称。すなわち、
- 三熊野神社(みくまの-) - 静岡県掛川市大須賀町西大渕
- 高松神社(たかまつ-) - 静岡県御前崎市門屋
- 小笠神社(おがさ-) - 静岡県掛川市入山瀬
の三社で、上から、本宮、新宮、那智、にあたる*1。
文武天皇の后で熊野神への厚い崇敬があった藤原宮子(藤原不比等の長女)が、聖武天皇の安産を迎えて熊野三山から勧請したものと伝えられ、八世紀の始め―大宝年間(西暦701年-703年)頃からの歴史を持つという。*2