●646年2月に「改新の詔」が宣布されたという『日本書紀』の記述についての、信憑性について沸き起こった論争。 ●第2条の「郡」の規定が特に7世紀後半の表現で、「大化の改新」当時なら木簡の表記などから「評」と記述したに違いないことから、 ●「改新」も「詔」も無かった訳ではないが、「後世かなり美化されて伝わっているのだろう」という辺りに落ち着いた。
何を隠そう、大きな声では言えないが私は「九州王朝」信奉者である。日本古代史に興味を持って〇十年、新刊にもできるだけ目を通しているが何といっても昔の本を引っ張り出しての再読が多くなる。そんな中で、ダントツの再読率を誇るのがこの本の著者、古田 武彦先生である。お会いしたこともない、講演会にすら行ったこともない私が日本古代史で唯一、先生と呼びたい方、それが古田 武彦先生である。読むたびに、めくるたびにノックアウトされる。それはそれは凄いものだ。 歴史学界で名高い「郡評論争」のことは知っているかな。大化改新の詔発令の646年(大化2)から大宝令制定の701年(大宝1)までの間の地方行政組織が《日本書紀…
木簡 古代からの便り岩波書店Amazon 新聞に連載した記事を再構成した本。文学・歴史館の「文字が語る古代のくまもと」展関連で、木簡関係の本が集められていたので、手軽そうな本書を借り出し。断章形式でサクサクと木簡のいろいろなトピックが楽しめる。特に、年輪年代測定の手法を応用したラスト近くのお話が興味深い。 第一セクションは「木簡とはなにか?」ということで、木簡の基礎情報。 樹種は地域によって手に入りやすいものを使っている。あるいはきっちりとした楷書で書かれている物が多いが近江・播磨・讃岐などは読みにくい。文字になれていて、逆に手癖で書いているためくせ字が多いというのが興味深い。 木簡は再利用さ…
南海トラフと根室沖の巨大地震 発生確率80%|災害列島 命を守る情報サイト|NHK NEWS WEB この情報は2018年2月に公表されました ********************************** 仁和地震 - Wikipedia 引用 887年の巨大地震、南海トラフの西側と東側で同時発生:朝日新聞デジタル 「887(仁和3)年に起きた「仁和地震」は、南海トラフの西側と東側の震源域で同時に起きた巨大地震。 静岡県磐田市で見つかった津波堆積(たいせき)物の分析と、文献の記述から、年代を推定した。 磐田市で見つかった津波堆積物の地層に含まれる植物断片などの放射性炭素年代測定により、…