主人公は昭和元年生まれの越後の山村で生まれた三男坊、元スーパマルシンの会長。 店舗を複数もつ働き者だった主人公が引退してからノンビリ釣りを楽しんでいる時に川原で純一という筋ジストロフィーの少年に会うというお話。児童文学の主人公がおじさんとは珍しい。 純一は学校には行っておらず、わざとらしいくらい優しい父親がいます。母親は現在はいない様子。母親の事を純一の父に訪ねようとするとやんわり「探らないで欲しい」アピールをしてきます。ここらへんで感のいい読者はDVで出て行ったとわかるはず。 見た感じは優しい父と暮らす純一は学校にも行けず母親とも会えず、満たされない日々を送っています。 そこで主人公の妻と主…