前回の記事でPySCFの初期ファイルの作成として分子の幾何構造の入力関連の紹介をさせていただきました。 今回は基底関数などその他の初期設定について紹介したいと思います。 基底関数の設定ですが、基本的にはmolオブジェクトに対してbasis=’ ‘の設定で行います。 basis='sto-3g', basis='6-31g', basis=’cc-pVDZ’ など また異なる原子に対して異なる基底関数セットを指定する場合は辞書形式を使用 します。 例えばメタン分子で炭素と水素で異なる基底関数を利用する場合は下記のように設定します。mol = gto.M( atom = ''' C 0.00000…