戦後火災で焼損した奈良・法隆寺金堂の壁画(国重要文化財)の活用策などを考え合う講演会「法隆寺金堂壁画 一般公開へ向けて~提言から読み解くこれから10年の展望~」(法隆寺など主催)が2月23日、東京・有楽町朝日ホールで開かれた。 焼損した壁画は如来や菩薩が12面に描かれ、現存する国内最古の仏教絵画とされる。焼けた柱などとともに境内の収蔵庫で保管されている。 収蔵庫は原則非公開で、近年は一般公開へ向けた調査研究のための寄付者や1日の人数、見学期間などを限定して公開した。 提言は(1)管理マニュアルの整備(2)収蔵庫の改修(3)壁画の価値評価のための調査研究の継続―を基本方針とする内容。法隆寺金堂壁…