昨年から借り続けている「サラリーマンの文化史」でありますが、やっとこさ でいくつかの章に眼を通すことができました。当方の気になるところから読んで みることにです。 たとえば、次のようなところになります。 「戦後日本の労働運動が世界史的水準でも類を見ないほど盛り上がった最大 の要因は、まさに生存権を確率するために、賃金労働者の連帯が必要になった からだった。占領改革によって戦前の職層である『職員』と『工員』の格差は取り 払われ、かって『蒼白きインテリ』だったサラリーマンも、1950年前後までは誇り をもって『労働者』という階級に属していたようだった。」 労働者の組織化というのも占領政策の一つであ…