七里の渡しから揖斐川右岸の堤を10分程下ると右手に三之丸公園、九華公園が見えてきます。目指す鎭國守國神社は堀に囲まれた桑名城址の本丸跡地に鎮座します。 三之丸公園の南側に建つ本多忠勝(1548~1610)像。徳川四天王の一人で名槍蜻蛉切(とんぼきり)の使い手で戦国最強の名将とも称された武将。忠勝は桑名藩の初代藩主として藩政の確立を図る一方、揖斐川右岸の当地に城郭を整え、桑名城下の町割り、桑名宿の整備など桑名の礎を築いた武将。肩から数珠をかけどっしりと腰を据え、強烈な印象を与える鹿角脇立兜を被り、背後に異様な長さの槍を備えた光景は何事にも動じない圧倒的な容姿だ。反面、勇ましい兜の下から覗く表情は…