写真家、1973年生まれ、東京都中野区出身 関連語 リスト::写真家
昨年末から年明けにかけて読み、感想が下書きに保存したままになってたこちらの三作品、今頃ですが簡単にまとめました。 『去年の今日』(長島有里枝・著) 主な登場人物は、40代後半のライターである未土里とその息子の大学生の樹木、未土里のパートナー・睦。 家族の愛犬「PB」が突然亡くなってしまい、それからの日々を、それぞれの視点で、家族や愛犬への思いが綴られている連作短編集。 程よい距離感で相手を思いやる気持ちが伝わって来る話だった。 子供は苦手であり、ずっと家庭を持つつもり無く生きてきた睦と、樹木との、手探りのような遠慮がちな会話とその距離感が読んでいて心地よかった。 樹木は、高校卒業直前でのコロナ…
今週のお題「買ってよかった2021」 『草木鳥鳥文様』梨木香歩 文、ユカワアツコ 絵、長島有里枝 写真(福音館書店、2021.3) 『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』松村圭一郎・コクヨ野外学習センター 編著(黒鳥社、2021.6) 『メンタル体操 1日5分で心も体も強くなる「すごい運動」』森本稀哲 著、清水忍 監修(KADOKAWA、2021.6) 本来、本というものにとっては、とりわけ読者の視点からみれば、読み手が初めて手にしたときに、それがいま上梓されたばかりの新刊なのか、古い本なのか、というのは本質的には関係のないことだ、とわたしは思っています。昨今は「TikT…
『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』。2024.3.12~5.12。国立西洋美術館。 2024年3月27日。 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.htm (『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』サイト)。 この展覧会は、国立西洋美術館においてはじめて「現代美術」を大々的に展示する機会となります。こんにちの日本で実験的な制作活動をしている、さまざまな世代の20を超えるアーティストたちの作品が集います。 主として20世紀前半までの「西洋美術」だけを収蔵/保存/展示している国立西洋美術…
11時01分に上野駅に到着。 上野恩賜公園。 桜は満開を過ぎていたが、桜吹雪が綺麗だった。 上野恩賜公園 Ueno Park 公式ホームページ 3月22日(金)~4月7日(日)の間、「うえの桜フェスタ2024」が開催されていた。(当初は3月31日(日)までの予定だったが、延長された。) 【公式】うえの桜フェスタ2024 上野東照宮ぼたん苑では、4月9日(火)~5月8日(水)の間、春のぼたん祭が開苑中。(行かなかった) 上野東照宮ぼたん苑 国立西洋美術館へ。 ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ ここは未来のアーテ…
東京の上野にある国立西洋美術館に行ってきた。目的は企画展の「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」を見ること。当館初の現代美術展ということで前々から気になっていた。展覧会のコンセプトとしては現代美術家は西洋美術館をどう見ている/見ていたのか。 その感想と備忘録。あと点数付け(わかりやすい!) ①中林忠良 73点 当館エピソードを抜いて導入は版画から。腐蝕の過程そのものを作品にしてた。長谷川潔を稲沢の荻須美術館で見た時超絶技巧ですごいと思ったがそういう版画ではなく、やや神秘性を感じるタイプ。ルドンなどが置かれていたのもなんか納得。 概観も含めて導入としてはよかったと思う。 ②…
2月が終わる。気付けば前回の更新から1ヶ月も経っていた。 2月はなんだか心が軽やかだった気がする。 会社で始まった研修もゴールが見え始めてきたり、のんびり岩盤浴を楽しんだり、結婚式にお呼ばれしてとても素敵な時間を過ごしたり。 あとは、一緒にロンドンへ行った友人が今年の秋ごろにワーホリに行くという知らせを聞き、刺激を受けた! 自分も何か頑張りたいなあと思ったときに、英語を話せるようになりたい!が一番に浮かんできて、英会話スクールに通おうと検討中。ただそれなりにお値段も張るのでまだ迷い中。やるならしっかり、最初はマンツーマンとかでやりたい。 そのためにはもう少し余裕が欲しいよな~と思って、思いきっ…
去年の今日 作者:長島 有里枝 講談社 Amazon おすすめ ★★★☆☆ 【内容紹介】 かけがえのない存在がいなくなってからの日々。互いに思いやりながらの関係と優しい距離。悲しみに寄り添うこと。 【感想】 愛犬PB(ピビちゃん)を亡くした家族の喪失が描かれた作品。PBが亡くなるまでの苦しみは何度も本を閉じてしまうほど、辛かった。いずれは訪れる愛犬とのお別れ。読んでるだけで動悸がしてしまう(いま感想を書いてる時も涙がうっすら)のに、その時に覚悟が持てるかなぁと落ち込んでいくのです。ため息を漏らすわたしの足元で寝息を立てるココア(我が家の愛犬14歳♀)...ギュっと抱きしめたいけど、ぐっすり寝て…
うむ。実は、この週末、昨年の夏に行きそびれた京都にいっておりまして。 昨年の夏の古本市に行けなかったのが、心残りだったので、今回は、古書店=古本屋を中心に、まわってみました。 (去年のお盆休みに、コロナを患った記事。家族が京都に行く中、私は家で高熱にうなされていた…!) shironagassu.hatenablog.com いや、しかし、京都には古書店が非常に多い。大学などの教育機関が多いことも関係があるのかもしれません。 この日経の記事では、人口当たりの古書店数の多さが書かれています。 www.nikkei.com 現在、丸太町通にあった古書店街は姿を消し、古書店は三条―四条間、寺町通、京…
写真家の長島有里枝さんは、去年出会った中で、最も好きな書き手のひとりだ。 以前からもちろん名前やあの有名な家族ヌードの写真は知っていたし、テレビや雑誌のインタビューを見かけたことはあったけれど、これまで文章は読んだことがなかった。 長島有里枝、山野アンダーソン陽子著/晶文社/2022年 昨秋、本屋で偶然手に取った「ははとははの往復書簡」(山野アンダーソン陽子さんとの共著)を読んで、心強い同志を得たような思いになった。 こんな同世代が踏ん張って力強い言葉を発しているなら、まだまだ捨てたものではないな、私も頑張らなくっちゃ、と。 それで、昨年後半は彼女の著作や写真集やネット上のインタビュー記事など…
明日(1月17日)は第170回の芥川賞と直木賞が決まります。候補作は以下のとおりです。 ◆第170回の芥川龍之介賞候補作安堂ホセ「迷彩色の男」河出書房新社川野芽生「Blue」集英社九段理江「東京都同情塔」新潮社小砂川チト「猿の戴冠式」講談社三木三奈「アイスネルワイゼン」文藝春秋 ◆第170回直木三十五賞候補作加藤シゲアキ 『なれのはて 』講談社河﨑秋子 『ともぐい 』新潮社嶋津輝 『襷がけの二人 』文藝春秋万城目学 『八月の御所グラウンド』 文藝春秋宮内悠介 『ラウリ・クースクを探して』 朝日新聞出版村木嵐 『まいまいつぶろ』 幻冬舎 この誰もが知る賞のほかにも、作家のための登竜門というべき新…
映画 テリー・ツワイゴフ『ゴーストワールド』 ユン・ダンビ『夏時間』 濱口竜介『ハッピーアワー』 シャーロット・ウェルズ『aftersun/アフターサン』 ミカエル・アース『午前4時にパリの夜は明ける』 マギー・ジレンホール『ロスト・ドーター』 マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』 フラン・クランツ『対峙』 アキ・カウリスマキ『枯れ葉』 サム・レンチ『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』 ビヨンセ『Renaissance: A Film by Beyoncé』 八鍬新之介『窓ぎわのトットちゃん』 草野なつか『王国(あるいはその家について)』 テレビ番組 NHKのど自慢…
「倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙」 開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年「フランク・ロイド・ライト─世界を結ぶ建築」 「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」 「マティス 自由なフォルム」 「美術家たちの沿線物語 小田急線篇」 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」 参照 「倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙」 会期:2023年11月18日(土)〜2024年1月28日(日) 会場:世田谷美術館 (東京都世田谷区砧公園1-2)会社にほど近いのに行ったことがない 個展ってその…
コメント返し ノスタルジア:「距離」に対するフェティシズム 『世界文学のフロンティア〈4〉ノスタルジア』 ストリート・スナップ スナップサーチ | 東京のストリートファッション最新情報 | スタイルアリーナ 街のアイビーリーガース - 67camper's Blog 定点観測/Fixed Point Observation ACROSS(アクロス) ファッションの定点観測『ACROSS』編集部に聞く記憶に残る消費 - She is [シーイズ] 高野公美子、水島久光「ストリートの想像力」、『転生するモード—デジタル時代のファッション (叢書セミオトポス)』 「キャンディド・フォト」と被写意識 …
12月14日(木)19時30分から 長島有里枝『去年の今日』(講談社)朗読&お話会1,500円+1ドリンクオーダー twililight(三軒茶屋) | 長島有里枝『去年の今日』朗読&お話会 去年の今日 作者:長島有里枝 講談社 Amazon 背中の記憶 (講談社文庫) 作者:長島 有里枝 講談社 Amazon 「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ 作者:有里枝, 長島 大福書林 Amazon
ご無沙汰しています。 お手紙、本の差し入れありがとうございました。 ご存知だと思いますが4月12日に水戸刑務所に移りました。 東京から北上すること100キロ。とはいえ外界との接触はありませんし、特段の感慨はありません。無感動な大移動です。 それに刑務所の独房は大体どこも同じしつらえですし、勝手知ったる態度で過ごしています。(水戸刑務所は、元々少年刑務所だったそうで、その名残のせいか食事がボリューミーなのが他の刑務所とは違うといったら違う特徴らしい)。 ただいま訓練期間真っ最中です。 訓練期間は、作業(洗濯バサミの組み立て)と諸動作トレーニングと講義でみっちりプログラムが組まれています。ゴールデ…