大分の美術展で見たのは、20年くらい前だっただろうか。真っ暗な部屋に入ると、大分駅構内の景色が逆さまに壁に写っている。部屋全体がカメラの暗箱になってその中にいるということだ(カメラ・オブスキュラという言葉が、もともと「暗い部屋」いう意味らしい)。列車や機関車が行き来してとても面白い。 それはともかく、同じことを自分のうちでやってみたいと思っていた。でも、ピンホールカメラのように、ただの穴ではダメだろうし、適当なレンズを見つけないとというところで、ずっと、そのままになっていた。 先日思い立って、焦点距離が窓から壁くらいの長さ、つまり3mから4mの焦点距離の凸レンズを探してみた。なかなか見つからな…