こんにちは。きのひです。 「旅立ちの橋」 鈴木 英治 著 を読みました。 2008年8月20日 第1刷発行 南町奉行所の定廻り同心である樺山富士太郎(かばやまふじたろう)は中間の珠吉(たまきち)と現場に急行しました。 殺しです。 野次馬の壁は「八丁堀の旦那が通るよ」という呼びかけに、砂でできているかのように崩れていく。 すでにきていた町役人は「そちらのお侍から話をきいていただいたほうがいいと思います」と右手を指し示した。 それはまだ前髪を落としていないような若侍でした。 目が赤い。ついさっきまで泣いていたのではないか。 「道場からの帰り、それがし三名の浪人者に絡まれました」 その三人は金を要求…