だれの詩だったか。豚の尻同士がゴツンゴツンぶつかりながら、トラックに揺られてゆく詩があった。名前まで付けて気を配って育ててきた豚を、時期が来たら出荷せねばならぬ、畜産農家の実情が詠われてあったのだろうか。 昨夜遅く、古書往来座のご店主から電話があった。お手都合で荷を引取りにお立寄り願いたいと、先般お願いしてあったのだが、ようやく都合がついたとおっしゃる。で、今日の午後三時にご来訪となった。前回お引取りいただいてから、ちょうどひと月が経ったところだ。 小ぶりのダンボール箱が二十四個口だ。箱の寸法は、おおむね揃っている。ビッグエーのレジで勘定を済ませて、自動支払機での入金も済ませたあとに、荷姿を整…