長崎新聞のニュース論点に、弁護士である内田雅敏氏が「日本と韓国、近くて遠い国でいいのか」という文章を寄稿した。 この中で内田氏は日本と韓国の間に横たわる歴史問題の解決には歴史認識の共有が不可欠であると述べておられる。私も全く同感である。 内田氏は続けて以下のように述べておられる。「日本と中国の間には、1972年の日中共同声明で「日本側は、過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する」と述べ日中戦争について両国の歴史認識を共有した。 しかし、韓国との間には未だ歴史認識が共有されていない。日本と韓国の間には1965年に日韓基本条約・請求権協定…