1868年の5月10日、島根県の隠岐島にあった世界初の自治政府が崩壊します。隠岐騒動の終了です。 (隠岐島)島根県の隠岐島。島根半島の北方約50 kmにある島々で鎌倉幕府を倒そうとした後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流された島として知られています。幕末、隠岐島は、天領であり松江藩預かりとなっていました (幕末の隠岐島)江戸時代末期、隠岐の島内部には、隠岐出身の国学者・中沼了三の影響で尊皇攘夷思想が島内指導者層に広まっていました。 1864年4月15日、ペリーの黒船が隠岐島に来ます。この時、松江藩の役人が対応しますが、その情けない対応姿勢に島民は失望します。また外敵への危機感を抱く者も現れます。1867…