シリーズ第10弾。神奈川県警刑事部長になった竜崎の元に、有名な純文学系の 小説家・北上輝記が誘拐されたという一報が舞い込んで来た。小説を読まない 竜崎は知らなかったが、県警本部長の佐藤はファンだという。佐藤から、何として でも北上を無事に保護するように発破をかけられた竜崎だったが、犯人からの 要求が何もないまま時間だけが過ぎて行く。そんな中、北上と知り合いだという 梅林というミステリー作家が県警にやってきた。北上誘拐の情報が世間に知られて いないにも関わらず、なぜか北上が誘拐されたことを言い当て、推理したと嘯くの だが――。 今回は誘拐事件。いまひとつ緊迫感のない誘拐事件だなぁと思いながら読ん…