初日と日曜日、2回鑑賞。2回観て腑に落ちること多々あり。上野樹里と林遣都がなぜキャスティングされたかもその一つだ。林遣都は、志はあるけれど高邁な精神を持つわけでもなく、優しくて時に矮小にも見える青年の役。話が進むにつれどんどん全方向から追い詰められ、観ていてかわいそうになった。特に終盤の自分の部屋での衝撃の対決シーンの遣都は圧巻だった。 上野樹里は能面のように抑えた演技。動揺することが極端に少なく、最後までこの人はXなのか、Xだからこんなに落ち着き払っているのかわからない。地味だけれど知的で自分をしっかりもっている”普通の女性”が魅力的だった。 作品のテーマはシンプルだと思う。誰もがもつ無意識…