若手はおしなべて気が利かない、だからベテランの受けがわるい、そうボスはいう。 原因は単純で、雑用をさせないからだ。雑用をさせれば、気づくはずなのだ。あたりまえとおもっていた環境がまわりの手で整備されていることに。バラバラのようにみえる仕事がじつは互いにつながっていることに。 そのようにしてすこしずつ仕事がわかり、ひいては組織のことがわかってくる。回り道のような雑用が最短距離であり、一見不合理でもっとも適応的な路である。 ところがこれがうけいれられない。なぜならすぐに成果がでないから。自分で気づかないといけないから。気づき待ちになるから。 わかる者はすぐ気づく。機械的になろうとしても、慣れてくれ…