出会いはもう30年近く前になります。 母子家庭で家賃の支払いさえ大変な出費で、毎月頭を抱える日々でした。何回も応募した挙句、このほどようやく賃貸契約がきまりました。初回の支払いは5,000円でした。万歳やった! そう思って移り込んだ住まいは都営住宅の一室でした。 少学校1年生の子供と二人、これからの生活に余裕ができることだろうことに、ほっとする思いでした。 しかし、左右を見ると、家賃としては恵まれた環境に住んでいるのは、決して苦労している風な人々ではありません。が、あんまり深く考えるでもなく、住民となりました。 さて、ここから私の思い出となります。 一軒おいて右隣に、私より年長の50歳くらいの…