「雨天炎天-ギリシャ・トルコ辺境紀行-」という村上春樹のエッセイがあります。ギリシャとトルコの旅を綴った旅行記です。しかし、どちらも一般的なイメージ、青い海だったり、煌めく陽光だったりのギリシャやトルコではなく、ドワイルドな、水曜ロードーショーか水曜どうでしょうかといった類の激しい旅の記録となっております。「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」と同様、所々に写真が挿入されていますが、あちらは、ある意味とても可愛らしい旅行記、或いは「可愛らしい本」となっておりますが、こちらは相当タフでワイルドな本となっております。どちらも随分前に刊行された本ですが、どちらもとても面白いです。ちなみに僕は、…