雪の鉄樹 (光文社文庫) 作者:潤子, 遠田 光文社 Amazon 最近読んだ本の中では、けっこう心に爪痕を残していった小説でした。 ただ、前半は読むのが辛かった。 ページをめくって読み進める手がね、なんか億劫になるぐらい進みませんでした。 何故、主人公の雅雪がこんなにも酷く辛い境遇に置かれているのか? 読むにつれ、その背景が明らかになりますが、そのあたりからどんどん続きが気になり、ラストまであっという間でした。 家族って何?と考えさせられたり、贖罪について自分なりに考えてみたりと、色んな思いが交錯する物語でもありました。 もう、本当に最後は読みながら祈ってましたね。 どうか、雅雪の思いが届い…