体露金風 たいろきんぷう 冬季坐禅会で教えていただいた、全生庵の平井住職からのお話。 体露金風 たいろきんぷう 『碧巌録』第二十七則から。 僧、雲門(うんもん)に問う「樹凋しぼみ葉落つる時如何」。雲門云「体露金風」。 ある僧が雲門和尚(中国唐の時代の禅僧、雲門宗の祖)にたずねます。「樹木もしぼみ、葉もおちてしまったようなところはいかがなものですか」煩悩妄想そんなものは全てなくなってしまい、悟りや悩みの葉も全て落ちつくした、そんな境地とはどんなものでありましょうか 。 雲門和尚がこれに対して「体露金風」と答えた。体露とは全体露現、すなわち、かくすところなくすべてが現れているということ。 金風は秋…