情報通信産業を研究対象としてきた自分がこれまで間近で見てきて、日々弱体化していくようにしか見えない国内電子産業*1。その電子産業周辺がデジタル化(DX)の推進で盛り上がっている。政府をあげてDXだと音頭を取り、これで電子産業も上向くかと思った矢先にマイナカードでは味噌をつけている。ハードの時代からソフトの時代となってもしっくりこない。いつまで同じことを繰り返すのか。 一方、海外に目を向けると、技術覇権競争の中心となっている台湾企業は、積極的な設備投資で半導体産業の先頭に立つ。何十年か前の日本企業の姿とダブらないか。また(突然)現れた生成AIの可能性やそれがもたらす社会的インパクトは電卓と比較し…