広告会社最大手で、広告ばかりでなく日本のメディア、ひいては社会を牛耳るあの電通に「電通戦略十訓」というものがある。
1970年代に電通PRが説いたもので、今でも電通マンの行動規範となっているようだ。
元のアイデアはヴァンス・パッカード著『浪費をつくり出す人々』(1960年)といわれる。
1.もっと使わせろ
2.捨てさせろ
3.無駄使いさせろ
4.季節を忘れさせろ
5.贈り物をさせろ
6.組み合わせで買わせろ
7.きっかけを投じろ
8.流行遅れにさせろ
9.気安く買わせろ
10.混乱をつくり出せ
まさに「外道」の十訓だが、本質を突いていてわかりやすい。
電通がここまで大きくなった理由でもあろうが、やはり広告屋には扇動者的センスが大事なのだろうと思う。
アジ精神によって大衆という大量消費者を作り上げることで、今の電通業務網は出来上がっているといえる。
物を購入し濫費させる商売こそ、真の広告屋であり、それこそ電通である、ということではないだろうか。
だから、電通こそ日本資本主義社会の真の支配者だといわれるのだ。