新たなる紋次郎伝説のはじまり <木枯しの音とともに再び現れた紋次郎が出合ったのは、旅に出たまま帰ってこない許嫁の相手をさがすお六という娘だった。助けを求めるお六に背を向けた紋次郎は、草鞋を脱いだ前沢一家で、お六と瓜二つの、親分の多兵衛の娘お七と出合う。二人は多兵衛の実の双子の娘だった。やがてお六が現在の育ての親とともに殺されたという報せが入り・・> 市川崑劇場「木枯し紋次郎」が終了してから四年後、当時立ち上げたばかりのテレビ東京で、紋次郎復活の企画が持ち上がる。仕掛け人はテレビ東京を全面的にバックアップしていた電通だった。しかし、紋次郎といえば、中村敦夫なくして始まらない。オファーを受けた中村…