【東京都青少年条例制定をめぐる動き ( 1960年代~ )】 1963年10月、台東区中学校PTA連合会から東京都議会に「少年の目に映る、誇張された性的、犯罪的社会悪を助長するような映画、その他娯楽施設の悪どい宣伝文、看板等が公然と社会の中に、ほうり出されている現在、どうしても行政の措置をまたざるを得ない。また、全国的に見て二十数府県にわたって、青少年の保護条例が設置されているという状況から見ても、この条例が如何に強く望まれているかが明確なのである」と、訴えた誓願が条例制定の契機であった。 こうして、戦後の「悪書追放」運動の活発化とともに、東京都にも「青少年条例」制定の動きが浮上してくる事とな…