運転中の蒸気タービンの回転速度を一定に保つには,調速装置によって蒸気加減弁を駆動・制御し,タービンに流入する蒸気流量の調節を行う。 なお,再熱タービンにおいては,系統の負荷が急激に遮断されたとき,蒸気加減弁を閉じても再熱蒸気がタービンに流入するためインタセプト弁によってこれを阻止し,過速を防止する。 蒸気加減弁,インタセプト弁などを作動させる駆動力には一般に油圧が用いられる。 発電機の系統並列運転時には,タービンの回転速度は系統周波数に左右されるため,調速装置は系統周波数変化に対するタービン出力応答機能として働く。 系統事故時などにおいて,蒸気タービンが定格負荷運転から無負荷になり安定した時点…