京阪本線枚方市駅を出ると、すぐ前に文政九年と刻まれた道標が立っています。 表の面には「右 大坂みち」とあり、豊臣秀吉が整備した京街道の道標になります。 ここは、江戸幕府が設けた東海道五十三次の延長ルート、五十七次の「枚方宿」が置かれていた町。 街道沿いには、旧家が残ります。 街道脇の縁石をよく見ると、今の石の下から昔の石が覗いていたり、 味噌屋さんの前では、積み重ねた石臼の上に看板。 こちらは、本陣が置かれていた場所。 船番所跡もありました。 左手の土手は、現在の淀川の堤防。 江戸時代にこのような堤防はなく、枚方宿では、三十石船を利用した人や荷の往来が盛んだったようです。 近くには、宿の問屋役…