顧客はウォンツやニーズだけではない、自分でも気づいていない「ジョブ」を商品に求めているわけですが、クリステンセン教授の実地検証で別の事例があるので紹介します。 あるファーストフードチェーンでは「平日の午前中におそらく通勤途中であろう男性」がミルクシェイクをテイクアウトで購入する、という特定の事象があって、どうしても理由がわからず、クリステンセン教授に調査を依頼しました。彼のチームは該当する顧客にインタビューをしたところ、仮説通りの男性がそこそこ長い通勤時間の途中にファーストフード店に寄り、ミルクシェイクをテイクアウトしていることがわかりました。アメリカは車社会で、しかも長距離を通勤します。しか…