電子書籍でずっと気になっていた作品で、少し読み始めたところで書籍化!という話を聞き、ならばそちらを読もう!と思い手に取った本です。 死神のミナモトから余命を宣告された高校生の男女の物語。ファンタジーとミステリーが程よく混じった青春ものです。 とても読みやすい文体で、命を扱う悲しいお話ではありますが、終始心が温まる、とても素敵なお話でした。最後の方は時々涙を拭いながら。 自分の余命がわかったら、死ぬまでにやりたいこと、やっておきたいことを淡々とこなしたいと思いつつ、しかし刻々と近づく命の期限に、自分は冷静でいられるだろうか、と思います。一人は辛いだろうな。でも、誰にも言えない秘密を共有する人がい…