柳原白蓮の歌 いにしへの城の跡ぞと教へられあふぐふもとに きりのただよふ もう数年前になるが、NHKの『花子とアン』に柳原白蓮女史(葉山蓮子=仲間由紀恵さん)が登場していた。それを見て思い出したのがこの歌だった。 この短歌は『西条市誌』を編纂された久門範政氏の『西条市誌編纂餘録』に紹介されていたもので、昭和26年12月8日、歌人の柳原白蓮が西条の武丈堤(ぶじょうづつみ)を訪れたときに詠まれたものという。 白蓮女史が加茂川右岸から川越しに高峠山(たかとうげやま)を望み、市役所から派遣された久門氏ら数名の説明を受けて、その場で即吟された歌と『餘録』に書かれている。 柳原白蓮の本名は柳原燁子(あきこ…