坐禅に通うお寺で今月、白衣観音様の御開帳があるという。 造立からこのお寺で333年も大切にしてきた観音像とのこと。 ふと、群馬県の高崎の白衣観音像が心に浮かんだ。 晩年の父が高崎観音を見てみたい、と父にしては変わったリクエストだった。 高崎駅は上越・信越方面への分岐点になる駅で山登りやスキーに行くときの通過点で、何度も通り過ぎることがあったが降りることはなかった。 高崎に着くたび、そして離れるたび、この巨大な観音像は小高い山にすっくと立つ姿を駅や電車内から見ていた。 高崎駅をいつも通り過ぎながら眺めただけだったので、観音様の前に一度は行ってみたいと言う。 駅からタクシーで15分ぐらいだったろう…