小説と映画そして命 私は雑誌や新書などは読むが、小説などはあまり読んでこなかった。非常勤講師となり、近年は少しずつは読むようになった。主に歴史時代小説や推理小説などである。これらも、妻がインターネットで市立図書館から借りたものである。 今年に入り、高野和明の作品を何作か読んだ。いろいろな賞を取り読んだ方も多いだろうが、私は知らなかった。「6時間後に君は死ぬ」「K・Nの悲劇」「幽霊人命救助隊」「グレイヴディッガー」など。読んだ順番は忘れたが、文庫本で大した厚さではなかった。 そんな中で、単行本で分厚い1冊だけは読まないまま返却となった。学年末の成績処理などの最中で、気持ちが向かなかった。それが「…