回り道という贈り物 (角野栄子『ファンタジーが生まれるとき』岩波ジュニア新書) 僕が高校の教員をしていてよかったと思うのは、職場に「個人では所有できない冊数の膨大な本があること」です。学校には必ず図書室がありますから。 この本も勤め先の図書室の本棚で見つけました。 宮崎駿監督のアニメ『魔女の宅急便』は、知らない人がいないぐらい有名な作品です。主人公・キキは13歳のとき、魔女の決まりに従って、1人で旅立っていきます。そして、人々との出会いを通して成長していきました。 最近は原作者の角野栄子先生のことをテレビで見かけることが多いですね。「こういうふうに年を取っていけたらいいなあ」と思える、あこがれ…