宝永5年11月1日。吉辰(吉日)のため文左衛門は大工の長左衛門を呼び、蔵の縄張りをさせる。強飯や酒などで祝う。諸士には鳩札(鷹の餌である鳩を獲る許可書)が出ず、村々には札を得るようにと廻文がある。諸士の中には百姓に札を取らせて、隠れて鳩を獲る者もいた。