過疎の町の片隅にひっそりと佇む建物 閉店してもう何十年も経つのだろう。入口らしき扉の上には「バー」と書かれた公安委員会の許可証?があった。 もちろんこの店に入ったことも飲んだこともないのだが、ふと「バー」という言葉の響きに昔の飲んだくれていた時代を懐かしく想いだした。 居酒屋やスナックには二十歳の頃から通っていたが、「バー」と名が付く飲み屋さんに行ったことはあっただろうか・・と。 一番最初はたぶん二十歳頃、見知らぬ土地で夜ふらふらと彷徨って、一人で飲める店を探して入った店。年齢を尋ねることもなく水割りを出してくれた。淡い想いで。 そして最後に飲んだバーは・・今から10年以上前になる埼玉の熊谷駅…