江戸時代、正月17日(後に19日)に 「舞御覧」(まいごらん) の前儀として、 将軍から朝廷に献上された「鶴」を 宮中の清涼殿で 包丁家の人が衣冠を正して古式に則り調理し、 天皇に御覧にいれる 「鶴の庖丁」(つるのほうちょう) という 儀式がありました。 なお「鶴包丁」で捌かれた鶴肉は吸い物として 「舞御覧」(まいごらん) の御前に供されました。 「舞御覧」(まいごらん) 正月17日、または19日に、清涼殿の東庭、 あるいは紫宸殿の南庭に舞台を設け、 その上で左方・右方の舞楽を演奏して、 天皇に御覧にいれた行事。 総数百二十の舞踏が繰り広げられた。 豊臣秀吉が「鶴」を献上してから 新年の嘉例に…