読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 80(左頁) 第四 恩を思へばよやヨホイホ結ぼれ糸のハリナ とけぬ心がつろござるいよつろござる つらき 筑紫に立つ年月 御いたはしや 菅丞相 讒者の業(わざ)に罪せられ 埴生の小家(こや)の 起臥しも きのふと暮てけふは早 延喜三年如月半ば 空も春めく野山の眺め 野飼に 召せ奉り 我楽しみは在郷歌 君を思へばよやヨホイホ ハゝゝゝゝハア何をがなお気晴し しはらくさいどつてう声 牛殿の手前も面目ない エゝ見れば見る程見事な毛並 角の 構へ眼の備へ 頭持ちの…