卵胞ウェーブが出現してからPGF2αを投与するタイミングを少し早めることで発情強度を増加させる、という2023年の12月公開という論文の紹介です。 www.ncbi.nlm.nih.gov 研究の目的は、卵胞ウェーブ出現から黄体退行までの期間を短くすることにより、より若い状態で排卵させることで、受胎性を向上させたいということでした。残念ですが、受胎率まではこの論文では検証されておらず、その前段階の話です。 研究者の仮説は、 卵胞波の出現から黄体退行誘導までの時間を短縮すると、 ①排卵前の卵胞が小さくなり ②誘導された黄体退行後の E2 濃度が高くなり ③発情の強度が増し、発情期間が長くなる。 …