2020年6月30日、中国で香港国家安全維持法が施行された。 さらに、2021年6月2日、香港の天安門事件記念館が閉鎖された。 そして、天安門事件から33年目の本年6月4日、香港での追悼式典は開催が見送られた。 天安門事件は、当局の思惑どおり、今や忘られんとするかのようだ。 では、なぜ僕はこれらの本を読むのか? それは、多くの人が忘れようとしているからであり、当局が忘却を望んでいるからである。 誰も読まないのなら、天邪鬼が読むしかない。/ 黄翔の略歴: 1941年、中国湖南省に生まれる。 父は、国民党の高級将校で、後に中共の獄中で銃殺された。母は、上海の復旦大学卒。 49年以降母と離別し、階級…