元禄16年4月29日。2、3日前、鉄砲津塚町でかつて中間奉公をしていた幼い女の子のいる小左衛門という町人が貧窮から小刀で喉を突くも死ねなかった。町奉行から詮議があって一両が下されたが、生きていても仕方がないと養生しなかったので2日で死んでしまった。妻も昨年死んでいた。