元禄16年9月28日。近頃、津守(松平義行)家来矢部幸内がこも僧になり、6、7人連れて大津に泊まっているのをたずねて行く。足軽2人ずつを方々へ向かわせると、これを見て地元の奉行に知らせる。奉行はこれを聞いて加勢しようとしたが、固辞して受けなかった。奉行から宿、町へ注意を与え、騒がないようにした。何事もなかったかのように出発しようとしたところを捕らえる。首尾が甚だよく、人はこれを褒めた。岡部染之助は別に茶を飲んでいたところたずねて捕まえる。四日市とも。両人とも高須へ連れて来て斬罪となる。西願寺などが追放となる。10月26日のこと。