宝永7年2月28日。柴山弥左衛門のところに門の西から管槍(くだやり)1本が抜き身で捨ててある。鞘はなかった。朝、源右衛門が見つけ、弥左衛門に告げる。その内、中間と若党2人がやって来て、昨晩槍の修理のため町に遣わしたところ、召仕が酒に酔って置いて来てしまったので渡してくれないかと言った。主人の名を聞いても言わなかった。弥左衛門はどうするべきか肝煎に話しに行っているので、指図があり次第返すから昼頃来てくれと言って2人を帰した。昼頃にまたやって来た。新(ママ)右衛門は若党に相手をさせ、内緒で主人の名前を聞き出すと鈴木治部右衛門と云々。また小麦右へも伝えていると言った。それならば急に思いついたと帰って…