正徳2年1月19日。里小牧の小作という者が畑耕作に出かけ、黒田村の畑で30ばかりになる女が切り殺されているのを発見する。浅いの傷11ヶ所を負っており、そのうち咽は貫かれていた。手のひらも両手ともくくられていた。孕んでおり帯をしていたが、下帯はしていなかった。里村の女であった。孕んだので奉公を辞めて兄のところに住んでいた。一昨日の17日に夫とともに寄木へ詣でると出ていった。18日に夫が一人で戻って言うには小便をしている間に女を見失ったと云々。後に夫は牢に入った。