正徳2年7月20日。家中切米の7分の買留金は盆前から払われなくなっていた。町人はもちろん、切米取もとても難儀していた。このため盆前には手形の値段がとても安くなり、捨ててあっても拾わないぐらいであった。しかし、少将様方衆へは7月12日までに残らず払われた。8月中旬、家中の取米取が難儀していることがお耳に入ったのか家中へ買留金が残らず払われた。江戸の手形分を先に支払った。町人が求めた分は最後に払った。