正徳5年4月17日。瑞祥院様(徳川吉通正室)・千姫様(徳川吉通長女)が卯半(午前6時)に桟敷に出られる。三つ姫(徳川吉通次女、徳川宗勝正室)も出向かれ、(山車の巡行を)片道だけを見られて帰られる。雷は行き戻りとも桟敷の前で囃をする。尺八も行き戻りとも吹いて聞かせる。辰半(午前8時)過ぎ始まり、午(午前11時)過ぎに終わる。未7刻(午後4時半)に戻られ、日が沈んで帰られる。押乗は間宮伴太夫・橘田与左衛門が勤める。町廻りは青山儀左衛門・兼松又左衛門が勤める。兼松十郎左衛門が病気のため急に又左衛門となる。五十人目付相原久米右衛門・宮田甚蔵・阿知波丹左衛門・小久保源助・野原伸介が勤める。村からの見物は…